2020年8月20日木曜日

耐えることが一番の早道

 ご無沙汰しておりました。

忙しさにかまけていたら、一年近くも(^-^;

パソコンの調子も悪く、

受信できても送信ができなくなっていたりと、

「パソコンもコロナに罹ったか~(;゚Д゚)」

・・・そんなはずがあるわけないし。(笑)


昨年からだいぶ生活環境が変わってきています。

自然災害やらコロナやら、

「今のまま」というわけにいかない日常となりました。

緊急事態宣言が出た頃、

週二回の法話会は中止となり、

法要の日は三回ほどに分けて行ったり。


「当たり前ではない日々」が、

「当たり前じゃない」ことが「当たり前の日々」に変わってきています。

長い歴史のなか、

人間は様々な環境や状況に順応していきました。

ほんとうは長い年月をかけて順応していくものなのでしょうが、

今回ばかりはなんとも短い期間で順応していかねばならないのかもしれません。

様々な混乱もあるし、

生活を変えていくということになかなか慣れていけない人も大勢います。

不満が噴出し、

その矛先を国やいろいろなところに向けているのが見られます。

でも、

静かに耐えながら暮らしている人も大勢います。


国・都道府県・市町村の中枢にいらっしゃる方々、

医療従事者の方々、

その方々の大変さを思う時、

不満を噴出させることよりも、

静かに耐えていくことを優先すべきと考えます。

それが一番の早道なのだと。







2019年10月9日水曜日

台風

真夏はあんなに蝉の声がやかましいほど聞こえていたのに、
だんだんとその声は遠ざかり、
森のほうでたまに聞こえるくらいになりました。
井戸水も温んできて、
風はひんやり。

ああ、秋がやってきたんだなぁと、
肌で感じるようになりました。


ちょうど一か月前、
こちらでは台風15号による大規模な停電に見舞われました。

朝方までは電気が使えましたが、
7時少し前くらいから停電。
今までにない大風が吹いていたし、停電にもなるんだろうなぁと、
安直に考えていたのです。

東日本大震災の時も停電しましたが、
翌日の夕方には復旧していたので、
今回もそんなものだろうと高をくくっていました。

母屋に行こうとすると、住職夫妻が車の中にいて、
手招きをしています。
「暑いから車の中に入って」と。

お言葉に甘え車中に入ると、二人でテレビを観ていて、
「これじゃなかなか電気は復旧しないかも」と画面を指さしました。

送電線の鉄塔が倒れている映像。
そして「千葉県ほぼ全域で停電」とニュースキャスターが話していました。

大震災の時の停電で、発電機の必要性を感じ、
寺院には二台購入してありました。
それによってエアコン一台とテレビ、そして井戸水を吸い上げるポンプを動かすことができました。

お風呂は薪。
コンセントを換えて洗濯機も回せました。

電気のない生活の中でとても困るのはお風呂に入れないことと洗濯。
ところどころの地域で、電気が通っていたところもあり、
その場所に位置するコインランドリーはどこも一杯。
お寺には、お風呂に入りに来る人、洗濯をしにくる人、
泊まりに来る人もいました。

みんなのほっとした顔を見ると、何もしていないのになんだか嬉しくなりました。


うちは三日で電気が復旧しましたし、断水もありませんでした。
しかし、すぐ近くの多古町というところでは、
電気が復旧するまで11日間かかっていました。
近場に山武市もありますが、
そこはもっとかかっていました。

いつも来てくれていたヤマト運輸のおにいちゃんも山武市に住んでいましたが、
現在は胃潰瘍で入院中。
かわりにくるおにいちゃんに聞いたところ、
「台風被害の影響で体調を悪くしたみたいです」とのことでした。

ほかにも体調が悪くなった人が多くいました。
こちらでこのような状況でしたから、
房総のほうの方々のお身体や心を察するに余りあります。

非情にも、またまた大きな台風がやってくるといいます。
房総の人々の無事を心から祈るとともに、
台風への対策を考えたいと思います。

どうぞ皆様もご安全に。






2019年6月14日金曜日

名犬チンチンリー?


梅雨の晴れ間だったので、
午前中は草刈り機を振り回して参りました。
今日は一日暑かったのに、
明日は雨で、最高気温が21℃とかΣ(・ω・ノ)ノ!
今日と明日の気温が逆だったら、
どんなにか草刈りも楽だったことか(´;ω;`)ウゥゥ

でも、
思うようにいかないのが当たり前。
明日は明日で、
雨の一日を楽しんでみましょうか。


私はあまりテレビを観ませんが、
今回の朝の連ドラ「なつぞら」だけは最初から観ています♪
すずちゃん♪可愛いですよね~(・∀・)!

で、今朝の連ドラの最後のほうで、
「名犬チンチンリー」というアメリカのドラマ📺
なんか~中国系の名前みたい(笑)

私が生まれる数年前に「名犬リンチンチン」というのがありました。
そのパクリなのでしょうね(^_^;)

リンチンチンは知りませんが、
私の記憶の中に「名犬ロンドン」があります。
歌も少しだけ覚えています。

♪あの街この街~さまよい来れば~♪
と、ここまで。(笑)

このメロディが幼い心にしみて・・・

このテレビ番組のことを調べてみたら、
1963~1965年に放映されたとのこと。

えっΣ(・ω・ノ)ノ!
私が2歳から4歳のころ放映されたということ?
と、驚いています。

というのも、小さい頃のことをあまり覚えておらず、
「物心がついたのは、だいぶ大きくなってからなんだろうな」と
ひそかに思っていたからです。

2歳か4歳の心にしみるメロディって・・・(笑)

調べるついでに歌をYouTubeで探してみたら、
・・・あるものですね~(笑)
懐かしくて何度も聞いてしまいました♪
https://www.youtube.com/watch?v=zw3fieIVSbU


リンチンチンもロンドンも、ジャーマンシェパードが主人公です。
うちの寺院でもシェパード(女の子)を飼っているので、
当時よりも今のほうが番組を身近に感じています。



うー💦
なかなかいいアングルで撮らしてくれません(^_^;)

うちの子の名前は中国系でも米国系でもありません。

「3代目・ふじこ」

日本らしい名前でしょ~(笑)


2019年6月13日木曜日

「お休みがほしい」と願った結果

梅雨。
雨に打たれる紫陽花が、より一層美しく見える季節になりました。




今年に入ってから忙しく、
もう一つ身体が欲しいと思うくらいでした。
べつに葬儀や法事がたくさんできたということではなく、
なにやら来客が多く、
それでいて来客のない日は(場合によっては来客があっても)、
いつものように作業漬け( ノД`)。

「ああ、お休みがほしい・・・」と何度思ったことか。

そうこうしているうちに五月に入りました。
この連休がまたまた来客がおてんこ盛り状態。
五月前半は法要も重なっていたため、
寺院のみんなはもうへろへろでした。

そして五月十九日は、毎年恒例の身延へ御廟所参拝。
今回は総勢十四名。
ありがたいことにたいした渋滞もなく、
行きも帰りも無事に過ごすことができました♪

しかし、それからがまた大変。

その二日後の夜のこと、
珍しいことに熱を出して寝込んでしまいました。

「こんなお休みはのぞんでなかったんだけどな・・・ま、いっか」

するってぇと、その晩は9度まで上がり、
次の日の朝になっても8度4分。
それでも着替えをして朝夕のお勤めだけはしましたが、
お堂に上がり、座布団に座るとなかなか息が整わない。
何度も深呼吸をしてから、
とぎれとぎれのお経をあげました。

その晩は9度1分まで上がり、
次の日の朝は8度7分と、ほとんど熱が下がりません。
「こんなに熱が下がらないのはおかしいから、医者に行って来て下さい」
ということになり、お医者さんへ連れて行ってもらいました。

すごく混んでいたため、
まだ8度以上熱があっても、途中で吐き気がおそってきても、
一時間以上待たされてしまいました。

「B型のインフルエンザですね~」とお医者さん。

「こんな季節にインフルエンザが流行るなんてね」とニュースを観ながらみんなと言っていたのに、まさか自分がかかるなんて・・・。

実は身延に行った際、
信者さんの若夫婦がマスクをしていて、
帰り際、奥さんのほうが「少し具合が・・・」と言っていたのです。
感染源はそこでした。
その日のうちに若夫婦は熱を出したそうです。
もちろんB型のインフルエンザ。

ただ、他の人に感染しなかったことだけが幸いでした。
つまりあれだけの人が一緒にバスに乗っていたのに、
うつったのは私だけだったということ(^_^;)

・・・まっいっか(笑)

発生してから3日目でしたので、
「タミフル出すけど、あんまり効かないかもしれないよ」とお医者さんが言っていましたが、まさしくその通りでした。
薬を飲んでもやはり熱が下がらず、
結局、4日間8度以上の熱がでっぱなし。
おかげさまで3キロ体重が落ちました(笑)

もう、「お休みがほしい」などと思わないようにしようっと(笑)

2018年12月23日日曜日

自分につながる見えないもの

今日も午後から雨になりました。
12月はあまり雨は多くない月なのですが。

おかげで外仕事が進まない(´;ω;`)ウゥゥ
お正月を迎えるため、
お堂のみならず境内や寺院の外回りも大掃除しているのですが。

でもこうして動けることに感謝しています。
あんなにいろいろと怪我しているのに、
身体はちゃんと自然治癒していきます。
怪我をしたところを治すために私の身体の中は、
いったいどれだけ忙しくしているのかしら(^_^;)


数か月も前のお話になりますが、
夕方、郵便配達のお兄ちゃんがやってきました。
ちょうど外にいたのですぐに対応すると、
「書留です」と言います。

どれどれ、誰宛かしらとのぞき込むと、それは私宛て。
それも、宮城県南三陸町の役場から。

宮城県に親戚がいるなんて聞いたことがないし、
「心あたりがないなぁ」とつぶやくと、
配達のお兄ちゃんは「じゃ、受取はやめておきますか」と聞いてきました。
「配達証明」つきでしたが、役場からなら別に受け取ってもトラブルになることもないだろうと、受け取る事にしました。
というか、好奇心(笑)

そして中を見てみますと、
なんと私が、とある土地の法定相続人とか。
南三陸町に親戚居ないし、
もう50年以上前に亡くなった人の名前も知らないし、


「絶対なにかの間違いにちがいない」

もう夕方の六時くらいでしたが、
さっそく電話☎

するとだんだん状況が変わって・・・。


担当の方がこんなことをおっしゃいました。

「ここ数年で亡くなられた方はいらっしゃいませんか」

・・・えーと・・・

そういえば今年の3月の末。

行方知れずだった母が、14日に亡くなったと兄から知らされました。

私の知らない名字の母。

再婚のお相手はだいぶ前に亡くなったらしく、
あちらの親類とは縁切り状態で。

母の出生など、まったく知りませんでした。
父方の叔父からは「秋田の出身だと聞いている」と教えてくれましたが、
それも正しいかわかりません。

ただ今回のことで、
少なくとも母の親類にあたる人が、南三陸町にいたという事実があったということです。

役場の方は、
「この方が亡くなってからずっと相続がなされていなかったようで。
法定相続人はあなたを含めて100人を超えています」

・・・役場の方は本当に大変だなと・・・<(_ _)>

でも、
自分の知らない土地にも、
血縁者が存在するということ。

「袖すり合うも他生の縁」といいます。
しかし、すれ違うこともなく、
まったく離れ離れの場所で、お互いのことを知ることもなく、
それでも「御縁」のある人は必ずこの世の中に存在しているわけです。


同じように前世、今世、そして来世でも、
きっと自分に繋がる人がたくさんいるんだなと、
今回のことを通して感慨深く思いました。



















2018年12月17日月曜日

心の大掃除

昨日は寒かった。

初霜の翌日に初氷、そして初霜柱。
各お堂の室温は、だいたい3℃くらいでしたでしょうか。
でも暖房をつけずにお勤め。
合掌の手をこすり合わせたくなりますが、我慢我慢(笑)
明日はまた少し気温が上がるとか。
ありがたいとも思いますが、
寒いのがよけいに感じられるようになってしまうから、
すこし寒さに慣らせてもらいたいーなんてわがままかしら。


あと2週間ほどで今年も終わりを告げます。
いろいろなことがありましたが、
12月の始めにちょっとしたご褒美を頂きました。




ご褒美と言っても、チケット代は自分で出したんですけどもね(笑)

高嶋ちさ子さんと11人の美しいヴァイオリニストたちの演奏会が、
寺院からほど近いホール(←コミュニティセンターという名のホール)で開催されました。
8月にチケットが発売される時、
開催される町役場でも売られるということでしたので、
その町に住む檀家さんが「チケットをとってきましょうか」と言って下さいました。
私がクラシックが好きだと知っていたからです。
でもその檀家さんはどうかと言いますと、
「私はクラシックに興味はほぼありません。高嶋ちさ子見たさのただのミーハーです」と(笑)

12月という忙しい時期でもありましたし、
その日は東京住みのある檀家さんのお父様の5回忌でもありました。
その時はまだ回忌法要をするしないはわかりませんでしたが、
出かけることに躊躇していました。

しかし数日後、
なんとチケットをとってきて下さったのです。
驚きのあまり声の出なかった私に、
「住職がとってきてあげてと言っていたから」と微笑みながら教えてくれました。

住職にお礼を言うと、
「回忌法要があっても午前中に終わる。なんとかなるよ」と。


当日は、やはり回忌法要においでになりました。
わざわざ東京からお父様の回向のためにおいでになった方です。
もし演奏会の時間に間に合わなかったとしても、
それはそれであきらめようと思っていました。

すると、
チケット買ってきてくださった檀家さんが、
「私が迎えに行きます。法要は終わったのだし、迎えに行けばあちらの方もそう嫌な思いをされることもないでしょう」と言ってきてくださいました。

住職夫人が送ってくれる予定でしたので、
どうやら二人で相談していたみたいでした。

私のためにいろいろと考えて下さったことが、
ほんとうにうれしくて・・・。


快く送り出され、なんの杞憂もなく数十年ぶりに聴く演奏会を心から楽しむことができました。

テレビでおなじみの「毒舌」も聞けました(^▽^;)

会場のじじばばさんたちは、チ(さ)コちゃんに「ぼやっと座ってんじゃないよ」と、
叱られて(笑)

久しぶりに聴くヴァイオリンの美しい音色は、
一年分の心の埃を払ってくれるようでした。

よい音楽は、
心の大掃除になるのかもしれませんね。


もうひとつ。
明日は1年に何日もないご褒美の日。
お一人様で川崎までおでかけして参ります(#^.^#)ヮーィ♪



2018年12月15日土曜日

心まで「不自由」にならないように

今朝、ようやく初霜が見られました。
寒いのはとても苦手ですが、
この時季になって、冬らしくないことに少しばかり不安を感じていたところでした。

桜は時を違えて咲き出してしまうし、
未だにカマキリを見かけています。

急に寒くなってきたから、なんだか気の毒に思えます。

自然界まで狂ってしまうと、
これから先、いったい地球はどうなってしまうのかしらと、
大きな不安を感じてしまいます。


9月19日に、セメントを練る機械の車輪で左足小指を踏み、骨折。
病院に行かなかったから憶測ですが(^▽^;)
腫れ、色、痛みからすると~たぶん・・・

翌日、
包帯でぐるぐると固定したため、サンダルが脱げずに体勢を崩し、
倒れる身体を支えようとした左腕をひねってしまいました。
その瞬間「ばきっ」と音が(´;ω;`)ウゥゥ
しばらく左手が使えず・・・

10月始め、
お堂の大掃除をしたあと、階段を下りていた時にすべって思いっきり尾てい骨を打ち、
同時に打ち付けた右親指の爪が割れて、おまけに突き指。

「こんな痛い思いはしたことがない」と思う怪我が何度も( ;∀;)

それでも作業を休むことなく(←でも役立たず)、
お経をあげることに支障もほぼなく(←でも左手で鈴は打てなかった)、
今はその痛みからは解放されました。

ただ、
また新しい怪我をしていますが(笑)


膝が少し痛かったり、
階段の上り下りがおっくうになったりしますが、
それでも普通に生活できることがとても幸せなことに思えます。

私の友人の中に、
脳出血を2度も経験した方がいます。
長い病院生活では、何度も心が折れそうになったと。
時計もよめなくなり、
思い通りにならない身体でもリハビリで回復すると信じていたのに、
ドクターから「もう自力で歩く事はできません」と告知されてしまった。
絶望感しかなかったと言います。

数年を経て、今年自宅に戻ることができました。
電動車いすを使って、今は仕事にも行っています。
まだまだ不自由はあるでしょうが、
それでも彼女は自宅で普通の生活ができることに喜びを、
そして感謝をしています。

たくさんの苦しみから這い上がってきた彼女は、
今は笑顔を忘れないように暮らしているそうです。


身体を「不自由」と感じると、
心まで「不自由」になってしまいます。

身体の部分が痛かったり使えなかったりすると、
なんとなく気も塞いでしまいがちですが、
「昨日よりまし」
「明日はもっとよくなる」ことを思い、
どんな時でも「笑顔」を忘れないでいられるようにと、
彼女が教えてくれた気がします。