2013年12月31日火曜日

大晦日に。


外の水道が凍っています。

池もおとといから凍ったまま、日中も解けることがありません。

すっかり冬本番となりましたね。

でもそんななか、
梅の枝先には小さく固いつぼみが出始めています。

寒さのなかに「小さな春」をみつけると、
私はなんだか嬉しくなって、
心にひだまりができたような温かさを覚えます。


一昨昨日、門松が設置されました。

 
 
 
 
昨日はおせち詰め。
 
 


そしてこれから大晦日から新年にかけてのお経があります。

もう檀信徒さんたちがわらわらと集まり、
みんなで打った手打ちそばを食べています。

11時半からお経が始まるので、
しばしの休憩です。


みなさま、今年一年この拙いブログをご覧下さり、
ありがとうございました。

なかなか更新しないので、
友達におしりを叩かれながらのブログ書きでした。(笑)

筆不精ですが、
まだまだ続けたいと思いますので、よろしくお願い致します。

みなさまもどうぞよいお年をお迎えください。(*^-^*)











2013年12月2日月曜日

木端の思い出


枯葉と格闘の毎日です。(笑)

風の無い日はよいのですが、
掃いても掃いても、ざぁっと風が吹くとあっという間に枯葉の山。

まぁ、この季節はいつものことですからしかたありません。(^_^;)

集めた枯葉は、焼却炉で燃やします。
そこで口をついて出る曲は~

垣根の垣根の曲がり角~たき火だ、たき火だ落ち葉焚き
あーたろうか、あたろうよ~北風ぴーぷー吹いている♪

・・・北風がぴーぷー吹いている時に、落ち葉焚きをしてはいかんでしょ・・・
そんな独り言をいいながら。(笑)


お風呂を薪で燃す時も、
今の乾燥した季節は枯葉と同じようによく燃えます。

大工さんが木端を持ってきてくれることもあるので、
釜にその木端を放りこんでいた時、
ふとあることを思い出しました。


それは私がまだOLだった30年も昔の頃。

ある日電話をするため、会社の一番近くにあった電話ボックスに入りました。

当時は携帯電話なぞありませんでしたから。(^_^;)

電話をしながらふと下をみますと、
水色大きな封筒が置いてあります。

封はしておらず、中を見ると木端がひとつ入っていました。

「なんだろう、この木端は・・・(・・;)」

その封筒にはある貿易会社のネームと住所が印字されていました。

会社からすぐ近くです。

私は要る物か要らない物かはわからないけれど、
躊躇しながらも一応その会社に持っていくことにしました。

昭和通りを渡り、その貿易会社はすぐ見つかりました。


事情を説明し、ふうとうを渡すと受付の女性にお礼を言われ、名前と住所を聞かれました。

(こんな木端ひとつを届けただけ。たいした事してないのに・・・。)

私はなんだか自分が恥ずかしくてたまらない気持ちでいましたので、
「いえ、いいです」と言って自分の会社に戻ろうしましたが、
受付の女性はそんな私を強く引き留めました。

私はしぶしぶ自分の名前と会社名を告げ、
足早に会社にもどったのです。


それから数日後。

ある一人の男性が総務課にこられました。(私、総務課でしたので。(^▽^;))

するとその人は私の名字を告げ「おられますか」と尋ねられました。

「はい。私ですが」とお答えしますと、その男性は、

「あの電話ボックスの忘れ物は、ボクだったんです」と恥ずかしそうに話始めたのです。

「ほんとうに助かりました。あれは国内でもいくつもないサンプルだったのです。
無くしていたら大変なことになっていました」と。

私にとってみれば、ただの木端にしか見えない代物でしたが、
その男性にとってみれは、貴重なサンプル。

同じ物を見ても、
人によってその「価値観」は違うものなんだなぁと、なんだか不思議に思ったできごとでした。


お礼にと置いていって下ったトップスのケーキの味は、
やっぱりなんだか気恥ずかしかったせいでしょうか、
少しばかり「ほろ苦く」感じられました。















2013年11月25日月曜日

歌は世につれ、世は歌につれ

今日は、室内よりも外のほうが暖かいというヘンな気候です。(◎_◎;)

午前中は来客。
午後は雑用と原稿で終わってしまいました。(^_^;)

うちは檀信徒さん用に冊子を作っています。
一応、月刊誌。(笑)

原稿を出してくれる人が10人ほど。
なんとか50~60ページくらいの冊子が出来上がります。

打ち込みから仕上げまで私のお仕事。

一番時間がかかるのが~原稿集めでしょうか。(笑)

それぞれに個性のある原稿ですが、今回その中で、
過日亡くなった島倉千代子さんのことを書いている方がおりました。

「東京だヨおっ母さん」が昭和32年に発売されたのですが、
NHKの紅白歌合戦では曲自体歌われることなく、
NHKのほかの番組で歌う時、二番が一度も歌われなかったというお話。

「ええっ?そうなの?」と原稿を打ち込みながら驚いてしまいました。

島倉千代子といえば「東京だヨおっ母さん」と言えるほど、とても素晴らしい歌だと思っています。

ことに二番の歌詞が好きなのに・・・。

優しかったにいさんが
田舎の話を聞きたいと
桜の下で さぞかし待つだろ おっかさん
あれがあれが九段坂
逢ったら泣くでしょ にいさんも

・・・私も泣きそうです。(ノД`)・゜・。


現代の歌は~・・・そのよさがよく分かりません。(^_^;)
何故売れるのか~やはりよく分かりません。(^▽^;)


私が好きな歌に「湯の町エレジー」があります。
その三番の歌詞の始めに、

淡い湯の香(か)も 路地裏も
君住むゆえに 懐かしや

とあります。

自分の大切な人や恋心を抱いている人が住む街。
たとえ初めての場所であったとしても、
その街をも愛しく思います。

素晴らしい歌詞だと思いました。


「東京だヨおっ母さん」は昭和32年。
「湯の町エレジー」は昭和23年。

うちの師匠がお好きな曲で、
いつしか私の十八番になった「かりそめの恋」は~昭和24年。

すべて私が生まれるずっと前の歌ばかりです。(笑)


でもいい歌はいつまでたってもいい歌。



明日はお風呂で~東京だヨおっ母さんを一人歌ってみようかしら。(笑)









2013年11月20日水曜日

ただの人

今日は住職夫妻がお留守なので、
私は「おひとりさま」を堪能中。(笑)

といっても洗濯、掃除、犬たちの世話から原稿書き。

そして今、お風呂の焚きつけー薪で焚いているのですーを終わりました。


先ほど、法衣にアイロンがけをしていたとき、
ふと、いろいろなことが心に浮かびました。

こういう法衣を着ると、お坊さんらしくてなんだか立派そうに見えるけれど、
法衣を脱げばただの人。

外出する時、少しばかりよさげな作務衣を着て出かけるけれど、
それを脱げばただの人。

檀信徒さんたちの前で偉そうに説法するけれど、
やっぱり自分はただの人。

「坊さんなんてちっとも偉くなんかないんだぞ。
業が深いから坊さんになるんだ」

いつも師匠がおっしゃる言葉。

慢心には気を付けて過ごしてはいるものの、
自分が気づかないところで慢心が出ているかもしれないなぁ・・・。


気をつけなきゃと、
少しだけ背筋が伸びた感じがしました。


あ。

お風呂の薪、見てこなきゃ。(笑)




2013年11月9日土曜日

おかあさん


立冬が過ぎ、
徐々に冬に向かっていることを体感しています。

それでも今までの同じ季節より暖かな毎日です。

だからいきなり冷え込んでしまうと~おばさんの体はその気温差についていけません。

これから年末を迎える頃、体調を崩してしまうと大変。
「この忙しいなかを~」ってんで、非難轟轟(ひなんごうごう)になります。(笑)

気持ちも体もゆるりとしながら過ごしたいと思います。


先月11日に、シェパードの女の子がやってきました。

今月15日で三か月になります。

とってもやんちゃで~なんでもかじっちゃうし、掃除の邪魔はするし。

でもかわいいです。
なにせ私の「子供」になりますから。(笑)

動物病院では「おかあさん」と呼ばれます。

初めて「○○ちゃんのおかあさん」と呼ばれた時は、なんだか気恥ずかしく思ったものです。
人生で初めて「母」になったんだぁと思った瞬間です。(笑)

それからというもの、「私は犬たちのおかあさん」という意識がめばえました。

犬たちはもちろんしゃべりません。
しかし「目」で物をいうのです。

「おかあさん、何かちょうだい。お腹が空いたよ」
「おかあさん、一緒に遊んで」


新しく子供になったシェパードの子犬。
まだ綱はつけずに境内で一緒にお散歩していますと、
振り向き振り向き、必ず私がいることを確認します。

少しでも姿が見えなくなると、あわてて探しにきます。

草むらの中でガサガサ一人で楽しそうに遊んでいても、
ふと遊びを止めては私を見ます。

「おかあさん、ちゃんと見てくれてる?」って。


そんな姿を見ていると、自分の幼かった時分を思い出します。

こんなふうに、母が自分のほうを見てくれている時、本当に安心していたなぁと。

幼い子供は親が自分を見てくれることをいつも望んでいます。

視線が自分に向いていないと、とっても寂しくて、
何とかして振り向いてほしい、私を見てほしいと願っているものです。


幼い子供たちが虐待されたり、親に捨てられるという事件が相次いでいます。

子供の辛さをを思う時、
どうにもやりきれない気持ちでいっぱいになります。

 
過保護すぎるのも問題ですが、
成長する過程において、
愛情をかけるべきはしっかりとかけて、
子供たちを心身ともに健やかに育てあげてほしいと願っています。


2013年10月29日火曜日

思い込み

ぐんと冷え込み始めましたね。

夜、ぬくぬくとしたお布団に入るのが楽しみとなり、
朝、ぬくぬくとしたお布団から出るのがつらくなりました。(笑)

寝るのも楽しみですが、
お風呂も楽しみのひとつです。


私はボディシャンプーなるものは使わず、
いつも固形の石鹸です。

車の運転ができないので、
もっぱら買い物はお寺の奥様が。

その時に買ってきてくれた石鹸のなかに、
「いちごオレの香り石鹸」というのがありました。

先日その石鹸を使用しました。

袋を開けると~何やら甘い香りが。


さて、イザ使ってみたところ、

「うん? この匂いは~・・・いつか騙された匂いだな・・・」

「騙される」なんて物騒なお話に聞こえますが、まったくそういうものではありません。(笑)


ほら、子供の頃、
匂い付きの消しゴム使ったことありませんか。

甘い香りに誘われて、ついかじってしまったことなんか。(笑)

甘くていい香りがするのに、
その物体は決して美味しいものなんかではなかったのです。


また、もう少し成長しお菓子作りなんか始めた頃。

「バニラエッセンス」という香りづけの液体がありました。

プリンやバニラアイスの香りです。

これがまたスイーツが食べたくなるいい匂いなのです。

で、試してみました。ペロッと。


・・・お、おいしくないっ・・・(;´Д`)


別段だますつもりで売っている代物ではないのに、
自分の思い込みから、だまされた気がしてしまう。


人は「思い込み」に気を付けなければいけませんね。


石鹸ひとつから、
いろんな事を思った一日でした。











2013年10月21日月曜日

汚れた桶にならないように

ここのところ、毎週のようにやってくる台風。

また週末あたりが危ないようです。

27号と28号がダブルスを組んでやってきそう。

せっかく色づいてきた柿の実。
渋柿なので、例年ですとけっこうしぶとく木にぶら下がっているのですが、
年を越すことなく落ちてしまうかもしれません。

お正月の頃、
メジロがつつきにくるのを毎年楽しみにしているのですが・・・。

皆様、お気をつけてお過ごしくださいね。



お釈迦様には出家する以前にもうけた一子がありました。

ラーフラと名付けられたその子は、12,3歳の時に父親のもとで修行を始めました。

ところがこのラーフラは時々嘘をつく悪い心を持っていました。


お釈迦様はある日ラーフラが修業している場所に立ち寄りました。

ラーフラが父の足を桶の水で洗っていた時、

「ラーフラよ。その水をお前は飲み水として使うだろうか」と尋ねました。

ラーフラは「いいえ。汚れていますので使いません」と水を捨てました。

その桶をお釈迦様は受け取り、

「ラーフラよ。お前はこの桶に食べ物を盛ったりするだろうか」と尋ねました。

ラーフラは「いいえ。食べ物など入れません」

お釈迦様はその桶を下に落とし、桶は割れてしまいました。

「ラーフラ。お前はこの桶が割れてしまったことにどう思うだろうか」と尋ねました。

ラーフラは「どうせ足を洗う桶でしたから、汚れていたし何とも思いません」と答えました。

お釈迦様は「そうであろう。誰も汚れた桶に気などかけることはない。
それは人間も同じだ。平気で嘘をつくような悪い心を持っている人間は、この壊れた桶のように誰からも愛されずに、見捨てられるものだ」

ラーフラはそれから自分の非を恥ずかしく思い、
それからは真面目に修行に精進しました。
そして「学習第一」と称せられ、
お釈迦様の十大弟子のおひとりに数えられるほどになりました。



「この桶のようにならないようにしよう」

このお話を知ったとき、
私は強くそう思いました。

自分の悪いところを治す努力をする人は、
きっと仏様からも愛されるようになるはずだと思うから。(*^^*)





2013年10月18日金曜日

友を選ばば・・・


いきなり涼しくなりました。

朝は室内で18度くらい。
さわやかといえばさわやか。
肌寒いといえば肌寒い気候です。(笑)

まだ体がこの涼しさに慣れていません。

どうぞ皆様体調を崩されませんように。


私の師匠は懐メロがお好き。
そのおかげをもちまして、
私は、自分が生まれる以前に流行った歌まで覚えました。(笑)

 
「妻を娶らば才長けて みめ麗しく情けあり 友を選ばば書を読みて 六分の侠気 四分の熱」

これは「人を恋うる歌」。

美しく頭がよく、情けのある女性。
読書人で、剛直で勇気があり、損得で動かず、義によって動く友。

この詩を読むだけでも、ついうっとり。
そそっかしい私にはとうていなれそうにもありませんが、
それでも「人として」立派な人格をほんの少しでも身につけられたなら・・・
そんなふうに思えるのです。


「友」については、論語に「益者三友 損者三友」とあります。

「剛直で誠意のある人、面倒なことを嫌がらず誠実を通す人、よく勉強して博識な人を友とすれば益がある。そして自分も努力すべきである」

「責任をとらぬ人、人あたりがよいだけで反対もしない人、口先だけで行動が伴わない人を友とすれば損をする」


仏教でも次のように説かれています。

「次の四種の友は心よきものなりと知るべし。すなわち力づよきたすけとなるもの、喜びにも苦しみにも常に変わらざる友、よきことばを語る友、同情ある友などこれなり」


こうした素晴らしい友を得るためには、
自分自身の人間性を磨かなければなりません。

そうすれば「類は友を呼ぶ」のことわざの通り、
自然と素晴らしい友が集まってくるはずだからです。


さて、
私も今日から頑張ろうっと。(笑)









2013年10月17日木曜日

月にウサギがいるわけは・・・

今夜は十三夜。
少し雲が出ていますが、
なんとかお月様を見る事ができました。
煌々と地上を照らす月明かり。
何度見ても、お月様にはウサギさんの影が見えますね。
昔から「月にはうさぎがいる」といわれてきました。
それにはいわれがあります。

中国の小説「西遊記」で有名な~三蔵法師。
そう。
経典を持ち帰るために孫悟空たちと印度にわたる旅をするというお話の中に出てくるお坊さんです。
実際に存在した中国のお坊さんで、玄奘三蔵と言います。

その玄奘三蔵が十七年間の印度への旅を記したものが「大唐西域記」と言います。(西遊記はこれがもととして作られたと言われています)
その中に「行者とウサギ」というお話があります。



昔、豊かに茂る林野に、
狐と猿とウサギが仲良く暮らしておりました。

ある日そこへ、老人に身を変えた帝釈が来て、

「自分が年をとっているという事も忘れ、このような遠方まできてしまった。
お腹が空いて今にも飢え死にしそうだ。
何か食べるものが欲しい」


 
そのように三匹に食べるものを乞いました。


三匹はそれぞれ食料を求めて走り、
狐は新鮮な鮭を
猿は果物をとってきましたが、
ウサギだけは何も持ってくる事ができませんでした。

ウサギは狐と猿にたきぎを持ってきてくれるように頼みました。

そして、
「私は何も食べる物を持ってくる事ができませんでした。
ですからどうかおじいさん、私を食べて下さい」

そう言うやいなや、ウサギは燃えさかる火の中に飛び込んでしまったのです。


老人は即座に帝釈の身に戻り、
燃え残りを除き、亡骸を収めて、
ウサギの尊い心を感じてこれを月輪に寄せて後世に伝えたと書かれているそうです。


悲しく切ないお話

まぁるいお月様を見上げる時、
そこにはいつもウサギの尊い心を感じます。





 

2013年10月13日日曜日

お堂掃除

                 なんだか日中の暑さが異常ですね。

              昨日も今日も~玄関脇の温度計が35℃を超え、
             10月も半ばなのに汗をかきながら過ごしています。


                   先週は大掃除の第一弾がありました。

 
目が回りそうな天蓋。
一本一本、
丁寧に磨くのでとっても時間がかかります。


 
白壁に映る蓮の電燈の影。
これを見て、お掃除しながらいつも一人で楽しんでいます。(笑)
 
 
 
お堂をきれいにする。
それは仏様への御給仕です。
 
「面倒くさいなぁ」
とか、
「てきとーにやって早く終わらせよう」
なんて思っていたら御給仕にはなりませんし、仏様もお喜びにはなりません。
 
 
 
終わったあとは、なんとも言えない清々しさが残ります。
 
お堂掃除は、自分の心も塵払いされるからなのでしょうか。(*^^*)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2013年10月2日水曜日

台風去りて・・・

 



台風が去りました。

しかし「台風一過」とまではいきません。

見るからにまだまだ不安定そうな天候・・・。

様々な雲が広がる様子は、
世界の混沌とした様相を呈しているかのようです。


荒れ狂う空もあれば、
穏やかで雲ひとつない空もある。

空の「顔」もその時それぞれ。



人も国も、
台風一過の雲一つない空のようでありたいものですね。(*^^*)








2013年9月30日月曜日

ガマの穂

今日は9月30日。

実は市民検診の最終日。(笑)

一年に一度のこの検診も、気が付けば期限切れということもしばしば。(^^;)

車で行けばほんの5,6分の場所なのですが、
自転車でいくと15分~20分はかかります。

寒くもなく暑くもなく、ちょうどよい気候。

いろんな秋の草花を堪能しながら~自転車で行きつけの病院まで、エッチラオッチラ。


まだ大きくなっていないけれど、ガマの穂を発見。
ふと、先日、お寺に子供たちが遊びに来た時のことを思い出しました。

「因幡の白兎、知ってる?」と私が聞きますと、小学5年生の男の子がうろ覚えでしたがお話してくれました。

その時、大黒様という昔の歌を思い出し、子供たちに歌ってあげました。


「大きな袋を方にかけ、大黒さまが来かかると、そこにいなばのしろうさぎ、皮をむかれて赤裸

大黒さまは哀れがり、きれいな水に身を洗い、がまの穂綿に包まれと、よくよく教えてやりました」

子供たち「がまの穂って知ってるよ」

小学5年生の男の子がすかさず、

「きりたんぽ!」


(^_^;)たしかに似てますよね。(笑)


こんなことを思い出しながら走っていたので、
ひとりにやにやしながら自転車に乗っている尼さんを見かけた人は、
気味が悪かったに相違ありません。(笑)







がまの穂は写してこられませんでしたので、
寺院の庭の隅に植えてある、金木犀の写真。

香りが届くといいのですけれど。(笑)

2013年9月27日金曜日


涼しさを通り越して、
今日は寒いくらいですね。

先ほど外の温度計を見たら、15℃くらいしかありません。(◎_◎;)

今も手をこすりながらパソコンに向かっています。


朝、お勤めから戻る時、どこからか焚火をしている匂いがしてきました。

秋はいろんな香りがしてきます。

金木犀の匂い、野焼きの匂い。そして・・・

・・・残念ながら焼き芋の匂いまではしてきませんね。(笑)



先日、栗拾いの帰りにとった写真です。


うっすらとたなびく野焼きのけむり。

成田空港に帰る飛行機も映っています。

この写真を撮っていた時、オスのキジが一羽、メスのキジが三羽、
真ん中に映っている草むらに飛んできました。

時折、ウズラなんかも見かけます。


自然の生き物を見るとき、
人間て本当に弱い生き物なんだなぁとつくづく感じます。

だからこそ、
「俺が」だの「私が」だのって自我ばかりぶつけ合っていないで、

力を合わせて、助け合って、
そして支え合って生きていくべきものなのだと。





2013年9月18日水曜日

秋の風物詩


三陸の海女さんは~海でウニを採ります。

 
 


千葉の尼さんは~山で緑色のウニを採ります。(笑)



お寺から軽トラで5分くらいのところにある栗畑。

昨日はそこの草刈りをしようと行ってきたのですが、
すでに栗がたくさん落ちていたので、急遽「栗拾い」に変更。(笑)

たくさん拾ったあと軽トラに乗せて、
私も一緒に荷台に乗りこみました。

すると赤とんぼが一匹、軽トラに止まろうと並行して飛んでいましたが、
少しばかり軽トラのほうが早かったので、
あきらめたように違う方向へと飛んで行きました。



今夜はまた素敵な月夜。

空が高く、月明かりだけで外を歩けます。



すっかり秋の風物詩がそろいましたね。(*^^*)

素敵な季節はとても短いもの。

感謝しながら大切に過ごしたいものですね。



2013年9月12日木曜日

幸せと不幸せ

こちらでは初めての書き込みになります。(*^^*)
どうぞおてやわらかに。(笑)


今日は法要があり、
20人以上の来客でおおわらわ。

昼食は必ず寺院で用意しますが、
檀家さんたちもそれぞれにお漬物を持参して下さったりして、
台所は~それはそれは大賑わい。

人が多いのは、多少疲れもしますが、
それ以上に楽しいひとときを過ごすことができます。

夕方、
皆さまがお帰りになったあと、
ご近所にもお届け物を致しました。

道をはさんだ真ん前に一軒の大きな農家があります。

そこにはもう70歳半ばくらいのおばあさんが一人で住んでいらっしゃいます。

耳が遠いので玄関から声をかけてもおばあさんの耳に入らないこともあり。(^_^;)


大きな声で「おばぁさ~ん。前の家で~す」と声をかけたところ、
奥の部屋からいつもとは違って元気のないおばあさんの声がします。

「大丈夫ですか?」と声をかけたら、

「大丈夫じゃない~・・・」

こりゃ大変と「上がりますよ」と言いながら奥の部屋に行くと、
おばあさんは布団の中。

よくよく話をきいてみますと、
昨日の夜、椅子から転げ落ちたと。(>_<)

大きな笠のついた和風の電灯が居間にぶらさがっているのですが、
電気を消そうとしたら紐が切れたそうです。

おばあさんはテーブルの上に、さらに椅子を乗せ、
紐をつけかえようとしてバランスをくずし、落ちてしまったのです。

親しい村人に連絡を入れて、病院に連れて行ってもらったといっていましたが、
足、肩、腰をかなり痛めてしまい、
さらに鼻とおでこの間にも傷が。

とりあえずおでこのあたりも冷やし、夕飯も作って持って行きました。


おばあさんには息子さんがいます。
車で小一時間のところに所帯を持ち、暮らしています。

おばあさんは家に帰ってきてほしいと前から言っているようですが、
「退職したら帰る」という返事。

「あたしはそれまで体がもたないわって言っているのにねぇ」と、
おばあさんは淋しそうに言っていました・・・。


大きな農家。
庭も広く、村の中でもひときわ目立つ家です。

立派な蔵もあります。

代々裕福な家のようですが、
怪我をしても見舞いにこようともしない子供を持ち、
どれほど淋しく空しい思いをしていることでしょう。

師匠がよく、
「人生80年として、79年間幸せであったとしても最後の一年間が不幸なら、その人の一生は不幸だったということになる。逆に79年間不幸せであったとしても最後の一年間が幸せなら、その人の一生は幸せだったということになる」と仰せになります。

おばあさんの一生が不幸せにならないことを願いつつ、
明日もお見舞いに行ってこようと思います。