2014年4月28日月曜日

役に立てるうれしさ


怒涛のGW。(笑)

毎日毎日、来客があり、
目の回るほど忙しさです。(◎_◎;)

実際、昨日あたりは本当に目が回ってしまい、
気持ちが悪くなってしまうほど。(;´Д`)

まだ先は長いのですが、
明日は身延に行くことにいきなり決まったため、
早めの上りとなりました♪

なので更新できなかったブログを
ようやく。(*^^*)


先日、お友達(・・・なんてお呼びしては叱られるかしら(^_^;))のしまふくろうさまから、御自分の娘さんが、髪の毛を寄付したというお話を伺いました。

私は自分の頭に手をやり、
寄付できるものがないなぁと思っていたところ、

はた、と気づきました。

そうだ。
26歳の時に剃髪した髪の毛がまだあった。

と。


さっそく出してみたところ、
「31㎝以上」という規定を超え、
41㎝ほどありました。\(^o^)/



まだ26歳の若い髪の毛。(笑)

染めたこともなかったし、
こんな髪の毛でもお役にたつかしらと、
ジャーダックにお送り致しました。


ジャーダックではこうした髪の毛の寄付で、
病気や怪我などで髪の毛を失った女性や子供に、
無償でウィッグ(かつら)を提供するのだそうです。


じつは私の身近にも、
髪の毛を失った子供がいました。

まだ七歳だった彼は、
突然「髄芽腫」という小児がんにかかってしまったのです。

放射線治療により、髪の毛はどんどん抜け・・・。

お寺の子供だったのが幸い。(笑)

つるつる頭でも、男の子だからマルコメみたいでかわいかったんですよ。

しかし、彼はウィッグなどつける間もなく、
七歳と六か月という短い一生を終えてしまいました。


その子のことを思い出しながら自分の髪の毛を見て、

「一人でも子供の笑顔が戻るといいな」

そんなことを思いました。



2014年4月20日日曜日

不思議な日


丁度一週間前の日曜日の事です。

翌日の14日は私にとってとても大切だった方の御命日。

午前中は檀信徒さん5人とお堂のお掃除を致しました。


「あれ?」

ふと鼻をかすめる香りがありました。

とっても甘い匂いです。

確かにお堂には花が活けてありましたが、その香りではありません。

お堂にいる皆さんに、
「何か甘いにおいがするよね」と聞いてみたところ、
みな鼻をくんくんしたあと、一様に「匂わない」と言います。

濃い香りといいますか、決して淡くはない香りです。

お堂の横で満開になっている桜ではないかという人もいましたが、
桜の匂いでもない。

お線香は伽羅の香りですからまったく違います。

洗濯した時の柔軟剤ではないかという人もあり、
全員の服の匂いをかいでみましたが、違いました。

そのうち一人が、
「あ。甘い香りがする」と言い出しました。

でも他の人にはやはり分からなかったのです。



そしてお昼になりました。

みんながわいわいがやがやと昼食タイム。

その中に一組の家族がありました。

六歳の女の子とそのご両親。

傍から見れば、幸せそうな家族風景です。

ただ、その女の子は話せません。

耳は聞こえますが、
言葉が出てこないのです。

ご両親はそれが分かってよりたいそう悩み苦しんできました。

でもようやく心が整理されたのか、
とても明るくなってきていました。

この日もみんなで楽しく食事をしていたのですが、
その女の子はよほど喉が渇いていたのでしょう。

お水が注いであったコップをとり、
ぐいっと一口飲んだところで、とっても嬉しそうな顔をしました。

子供の笑顔は天下一品。

私達もなんだか嬉しくなってしまうほどです。

「よかったね。美味しいの?」と誰かが言った時、

彼女は「おいしい」と私達が聞き取れるほどはっきり言ったのです。

みんな驚いて彼女見ました。

すると彼女はまた一口飲んで、
「おい・・」と言ったのです。


ご両親の喜びはいかばかりだったでしょう。


お堂でのことといい、この女の子のことといい、

不思議なことってあるものです。

でもこんな悦びのある不思議なことは、
大歓迎です。(*^^*)


※今、境内にはシャガというお花が沢山咲いています。
youtubeにアップしてみましたので、
どうぞご覧になってみてくださいまし。

https://www.youtube.com/watch?v=_vTZWwAJ0Ko










2014年4月8日火曜日

幸せ者の一日

朝、玄関から出ると、
満開の枝垂桜が「おはよう」と挨拶してくれます。

 


一日の中で、私のお仕事の中にワンコたちとの触れ合いの時間があります。(笑)



 
黒柴が2頭と、シェパードです。

みんな私のかわいい子供たち。


ほら。
眼が「おかあさん♪」ってものを言っているでしょ。(笑)


あれやこれやと~あっという間に一日が終わってしまいます。(^_^;)


そして~至福の時間のひとつであるお風呂。
(もう一つの至福の時間は~寝る時(笑))


覗く人なんかいやしませんが(笑)、
覗かれることのないようにしてあるお風呂からは、
裏庭が見えるようになっています。



そして、その裏庭には~もみじの若葉。




私って、
ほんとうに幸せ者だなって、つくづく感じています。(*^^*)







花まつり

暖かなよいお日和でしたね。(*^^*)

今日はお釈迦様の御生誕の日。
世では「花まつり」としてにぎわう一日です。

当寺院でも檀信徒さんたちが集まって、
にぎやかな一日となりました。

花まつりに相応しく、うちの桜も満開に。


 
花だけに限らず、 お日様も小鳥たちも風も木々も、
この日をお祝いしているように思います。(*^^*)


お釈迦様がお生まれになったとき、
父王は大変喜んで、尊い仙人を呼んで王子の将来を占わせたといいます。

その仙人は生まれたばかりの王子の顔をじっと見ると、
ぽろぽろと涙を流したのです。

王は「まさか、悪いことでは」と心配になり、
「仙人よ。もしやこの王子に悪いことでも起きるのであろうか」と尋ねました。

すると仙人は涙を拭きながら、
「いえいえ。めっそうもございません。
とても尊い王子さまでございます。
立派に成人なさり、必ずや人々の悩み苦しみ悲しみを救って下さる尊い方となりましょう」

そのようにお答えになりました。

しかし王様はまだ納得がいきません。

「ではそのような立派な人となるのであるならば、
何故、そなたはそのように涙を流すのか」とお聞きになりました。

仙人は、
「私はもう年を取りすぎました。
この王子さまが悟りを開かれるころ、私はもうこの世にいないことでしょう。
その立派なお姿をみることができないのが、 とても残念でならないのです」

そう答えて、また涙を流したのです。



私達の寿命には限りがあります。

もっと生きていたいと願っても、
なかなか願い通りにはいかないものです。

お釈迦様のお教えのなかに、
三世の生観という大切な教えがありますが、
このお話の仙人は、残念ながらこの生命観を知らなかったのです。

来世を考えられたなら、 こんなに悲しまなくてすんだのになと、
とても気の毒になってしまいました。


あと数日で、桜も散っていくことでしょう。

今年も美しく咲きほころんでくれた桜に感謝です。(*^^*)