2015年2月7日土曜日

痛みは大切なもの

今は雨がしとしとと降っています。

今冬は雨が多く、
近所の植木屋さんたちも「へんな冬だなぁ」と口をそろえて言います。

昨年は温暖な千葉でも結構な雪が数度降りましたが、
今年はまだ「白いもの」は落ちてきません。

大雪になると困っているのに、
ちっとも降らないと「たまには雪が見たい」なんて・・・。

人間はなんてわがままなのだろうと、
自分自身の心をみつめつつ思っています。



増築している途中の廊下ですが、
昨日「薪ストーブ」が設置されました。

 
柔らかく温かな火。
 
 
当然といえば当然なのですが、
天板はうんと熱いです。
 
「囲いを作らないとね」という話にはなっていますが。
 
 
 
私の小さい頃は「石油ストーブ」が主流でしたので、
「やけどをする」という認識は知らないうちに培われたものでした。
 
しかし今は周りをさわっても熱くない暖房器具がたくさんありますので、
「やけどをする」という意識が低くなっているような気がします。
 
小さい頃、
箪笥の角におでこをしたたかにぶつけ、
私のおでこには未だにその傷が残っています。
 
石油ストーブでは、
何度やけどをしたかわかりません。
 
靴下を焦がしたこともあります。(笑)
 
 
自分が痛い目に遭って、
のちにその経験が「自分を守る」ものとなるのです。
 
しかし今、
周りが守りすぎてしまうがゆえからか、その危険性を意識できず、
かえって大ごとになっているような気がします。
 
「俺たちが子供のころは、みんな切り出しナイフを持っていた。
木枝を削って遊んだり鉛筆を削ったり。自分の手や指を切って、
その痛みでナイフが危ないことを知ったんだ」と、
師匠が話していたことがあります。
 
 
 
自分の痛みがわからないから、
人の痛みがわからない時代なのですね。
 
 
肉体的な痛みも、
そして心の痛みも、
 
大切に自分の中に持ち続けていたいものです。